歌手のaikoさんの関連グッズを不当に高く仕入れて自社に損害を与えたとして、警視庁は、aikoさんの個人事務所でファンクラブ運営会社でもある「buddy go」(東京都渋谷区)の役員だった千葉篤史容疑者(56)=東京都品川区=を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕し、20日発表した。
渋谷署によると、千葉容疑者は2016年9月~19年1月、aikoさんのツアーなどで販売されるTシャツやタオルなどのグッズの仕入れ価格を水増しして「buddy go」に仕入れさせ、同社に約1億円の損害を与えた疑いがある。
取引には知人男性(56)が代表を務める芸能マネジメント会社をかませていた。仕入れ価格にはこの会社の利益分が上乗せされていたが、上乗せ分のうち9割は千葉容疑者が、残り1割は知人男性が受け取る契約になっていたことから、同署はこのマネジメント会社との取引に実態はなかったと判断。不正に利益を得る目的で自社に損害を与えたとみている。この知人男性についても同じ容疑で20日に書類送検した。
調べに対し、千葉容疑者は「会社法違反という行為をしていたつもりはない」と供述、知人男性は容疑を認めているという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル