AKB48、ファンの声出し解禁 ミリオン作曲家の目が潤んだ光景は

 曲のイントロとともに「ミックス」と呼ばれるファンのかけ声が会場内に響く。歌っているメンバーにはペンライトの光が向けられ、名前がコールされる。3年前は当たり前だった光景が、ついに――。

 AKB48劇場(東京・秋葉原)は14日、コロナ禍で控えられていたファンの「声出し」を解禁した。不織布のマスク着用は引き続き呼びかける。2020年2月に観客を入れた公演が中止となり、再開した同年9月からも「声出し禁止」のルールが続いていた。

 「今日は声出し解禁という記念すべき日です。全メンバーに向けてコールをしましょう!」

 解禁当日に開かれた「僕の太陽公演 清水麻璃亜生誕祭」。開場前の午後6時10分にファンの代表が、ロビーに集まった観客に呼びかけた。続いて、劇場スタッフが注意事項を説明した。

 「他のお客様に迷惑がかかるような声出しは控えてください。マスクの着用にもご協力ください」

 記者と観覧したのは、作曲家・成瀬英樹さん(54)。AKB48劇場に入るのは「かなり久しぶり」という成瀬さん。「いつでも公演を開ける劇場があるっていい。これも幸せの形だね」と笑った。

 なるせ・ひでき 1968年、兵庫県出身。92年からポップスグループ「FOUR TRIPS」で活動。作曲家としてAKB48に「街角のパーティー」「ひこうき雲」、前田敦子さんに「君は僕だ」、乃木坂46に「全部 夢のまま」など多数の楽曲を提供。

 まもなく劇場の扉が開き、入場抽選を経て、上手最後列の席に座った。定員250人の劇場が埋まった。

メンバーも「やばい。感動

 若手メンバー2人による前座のあと、オープニングを告げるサウンドとともに公演が幕を開けた。

 タイガー! ファイヤー! サイバー! ファイバー! ダイバー! バイバー! ジャージャー!

 虎! 火! 人造! 繊維!…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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