全日空が5月から、女性の客室乗務員(CA)と地上職員の靴の社内規定を見直したことがわかった。これまでは「幅・高さともに3~5センチ程度」のヒールのあるパンプス(足の甲があいた靴)を着用するルールだったが、ヒールの高さを「5センチ程度以下」に変え、下限をなくした。
全日空によると、利用者からの意見も踏まえ、従業員の働きやすい環境づくりに取り組むために変更したという。一方で、「フォーマルさや制服とのバランスの観点」(広報担当者)を理由に、パンプス指定や「色は黒で、プレーンなデザイン」という指定はそのまま残す。同社では、男性のCAや地上職員にも、黒で無地、装飾がない革靴の着用を求める規定があるという。
職場でのパンプス着用強制をめぐっては、撤廃を求める「#KuToo」運動が広がっている。航空業界では日本航空が4月から、ヒールの高さを「3~4センチ」としていた女性CAの靴の規定を「0~4センチ」に見直した。パンプス指定も撤廃し、ローファーなども履けるようにした。(贄川俊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル