1月31日昼過ぎ。銀行の無人ATM(大阪市福島区)を利用していたら、隣にいた高齢男性が、スマートフォンで通話をしながら機械を操作していた。祖母と同じぐらいの80代に見え、思い切って声をかけた。
「詐欺じゃないですか?大丈夫ですか?」
返ってきたのは、予想外の言葉だった。
「うるさい」
男性は、慣れない手つきで画面上の数字を押していた。通話相手の指示を受けながら、ゆっくりと。
心配になり、改めて声をかけた。
「ちょっと電話、代わりませんか?」
すると、通話相手の声が漏れ聞こえてきた。
「おじいさん、隣の人に『う…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル