新年度が始まった1日、警視庁が各地で大学生や高校生を対象としたイベント開き、SNSを介して特殊詐欺や強盗に加担する「闇バイト」への注意を呼びかけた。軽い気持ちから犯罪に手を染めてしまう実態に警鐘を鳴らしたい考えだ。
「一度応募すると一生を台無しにするのが闇バイトです」
東京都足立区の文教大学。この春入学の新入生約200人を相手に講話したのは竹の塚署の警察官だ。全国で相次いだ強盗事件の実行犯の多くがSNSで闇バイトに応募していたとし、「事前に身分証明書の提示を求められるため、辞めたくても辞められない状況になる」と語りかけた。
警視庁が3月から始めた「#BAN闇バイト」という取り組みの一環だ。若者向けの講話に加え、SNS上のパトロールも強化している。「荷物や書類を運ぶ簡単な仕事」などと闇バイトにいざなう投稿に対する警告を、夜間や休日の監視体制を増強して昨年の3480件から今年は1万件に増やしたいという。
この日は神田署もバスケットボール女子元日本代表の大崎佑圭(ゆか)さんを講師に招いて講演会を開催した。大崎さんは千代田区内の高校に通うバスケ部員の女子生徒約30人を前に、「闇バイトなどのおいしい話を聞くかもしれないが、夢や目標のために道しるべをつくって、しっかり判断できる大人になってください」と訴えた。
取り調べた半数近くが「闇バイト」
東洋高校バスケ部主将で3年…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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