2017年の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線の不通区間の復旧について、JR九州と沿線自治体が合意する見通しとなった。JRは、バス高速輸送システム(BRT)専用道を延伸する福岡県の案を容認する方針で、7月にも開かれるJRと沿線自治体との復旧会議で正式に決める。被災から3年にわたって膠着(こうちゃく)していた協議がまとまり、着工に向けて動き出す。
JRが当初想定していた案では彦山(同県添田町)―筑前岩屋(同県東峰村)の7・9キロを専用道にするが、県の案では彦山―宝珠山(同村)の14・1キロに延伸し、村内は全て専用道になる。工事費用も約2倍にあたる20億円以上が見込まれるが、JRが全額を負担する方向だ。
東峰村は5月、県の延伸案を前提にしたBRT転換の受け入れを表明した。しかし、JR社内では、村の中心部の一般道を走るJR案の方が利便性が高く、「JR案がベスト」という考えが根強かった。
複数の関係者によると、6月に…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル