職場で女性スタッフがパンプス・ヒールを履くことを指示されることについて、#KuTooのハッシュタグで反対を表明する動きが広まっている。BuzzFeed Japan Newsは航空会社主要6社に、女性スタッフにヒール着用を指示しているか、その規定内容などを問い合わせた。【BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子】
これって「社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲」ですか?
日本で女性の比率が高い職場の代表格は、航空会社の客室乗務員や地上職だ。
BuzzFeed Newsのこれまでの取材では地上職や客室乗務員の女性から「立ち仕事なのにヒールのあるパンプスで足が痛い」などと改善を求める声が出た。
そこで、BuzzFeed Newsは主要な航空会社6社に、客室乗務員など女性スタッフに対する靴の規定の有無や、その理由を問い合わせた。
以下の6社の広報担当部署にメールで質問を送り、回答を得た。
・日本航空(以下、JAL)
・全日本空輸(同、ANA)
・Peach Aviation(同、ピーチ)
・AIRDO(同、エアドゥ)
・ジェットスター・ジャパン(同、ジェットスター)
・スカイマーク
6社はいずれも「身だしなみ」や「統一美」などを理由に、女性スタッフへのパンプス着用を求めている、と回答した。
【質問】客室乗務員・地上職など女性スタッフへのパンプス・ハイヒールの指定をしていますか?
6社全社が「指示している」と回答した。以下が各社の規定の内容だ。
JAL:客室乗務員はヒールの高さを3~4cm、色は黒。グランドスタッフはヒールの高さを3~6cm、色は黒と制服規定、STYLE BOOKにて定めている。
ANA:無地の黒色でヒールの高さ・幅は3~5cmと身だしなみに関わるガイドラインで定めている。
ピーチ:ヒールは高さ3~5cm(横幅1.5cm以上)グレーもしくは黒の革(ヒールと靴が同一)と定めている。
エアドゥ:制服アイテムの一部として貸与し、貸与品は黒のパンプス、ヒール高さは、航空旅客スタッフは4cmか5cm(本人選択可)、客室乗務員は3.5cmのもの、ヒール幅は3cm程度のもの。
ジェットスター:ジェットスターグループ共通の規定に沿ってガイドラインを定めている。ヒールの高さが4~6cm、ヒールの接地面の幅は2~4cm。フライト中はヒールの高さが2cm程度の靴の着用も可としている。
スカイマーク:高さ4cm未満(幅3cm)、黒、プレーンパンプスと指示している。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース