CF大手キャンプファイヤー元社員逮捕 支援金など2千万円超着服か

増山祐史

 クラウドファンディング(CF)で集まった支援金などから約2500万円を着服したとして、警視庁は、CF大手「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」(東京都渋谷区)の元社員、菅坂博史容疑者(43)=世田谷区奥沢5丁目=を業務上横領の疑いで逮捕し、10日発表した。

 渋谷署によると、菅坂容疑者は同社の経理担当だった2019年8~11月、会社口座からインターネットバンキングで4回に分けて約2500万円を自分の口座に移し、着服した疑いがある。容疑を認め、「競馬に使うお金が欲しかった」と話しているという。

 CFは、事業などに必要な資金を集めたい人や企業が事業内容や目標金額をインターネット上で示し、趣旨に賛同した人たちから支援金などを集める仕組み。同社は集めた支援金を手数料を引いて事業主に送っていたが、菅坂容疑者はこの送金業務を担当していた。同署は、菅坂容疑者が本来送金する必要の無い事業主などに送金する決裁を社内で受け、実際には自分の口座に送金したとみている。

 同社の内部調査で着服が発覚。菅坂容疑者は20年11月に解雇され、同社が昨年12月に刑事告訴していた。同社は今回の事件で、支援金が本来の事業者に届けられないケースはなかったとしている。(増山祐史)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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