東京都目黒区がDV(ドメスティックバイオレンス)被害者の女性と子どもの現住所を加害者に漏洩(ろうえい)させていたことが8日、分かった。女性は加害者に転居先を知られないようにする「DV等支援措置」を転居先の自治体から受けていた。加害者はその後、女性宅を訪れたという。
区議会本会議の白川愛区議(無会派)の一般質問で明らかになった。区税務課によると、確定申告の書類で被扶養者情報に不備があるとして昨年9月26日、加害者に文書で問い合わせをする際、女性と子どもの名前や現住所を添えて送った。ほかの自治体で支援措置を受けていることを把握できなかったという。
女性の住む自治体から4日後、区に問い合わせがあり発覚した。区は翌日、女性に謝罪し、一時避難や転居費用などを公費で負担した。その他の賠償も女性と協議中という。
白川区議は発覚後1年近く公表しなかった区の対応を問題視した。青木英二区長は「被害者の人身保護を第一に考え、被害者と解決に至るまでは慎重に対応すると判断した」と答えた。(国米あなんだ)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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