ETCカードの「障害者割引」を悪用し、高速道路を業務で安く利用したとして、兵庫県警が運転代行業の70代の男=大阪市=を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、男のETCカードには、2019年から昨年3月までに阪神高速などを計9千回利用した履歴があった。
男はそのほとんどについて「仕事用に不正に使った。通行料を浮かせたかった」と説明しているという。高速道路会社の被害総額は600万円ほどに上る可能性があると県警はみている。
障害者割引は身体障害者自身が運転する場合や、重度の身体・知的障害者が同乗する場合、事前に車を登録することで高速道路の通行料金が半額になる制度。ただし通学や通院などの日常生活の利用に限られ、営業用の車は対象外になる。
捜査関係者によると、男は身体に障害があるが、運転代行の業務で割引を受けていた疑いがある。今年1月に逮捕され、これまで6回分の通行(計約5千円)について起訴されている。
利用頻度や時間帯を不審に思った高速道路会社から相談があり、県警が捜査していた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル