GLAY・ドリカムを支えた男 「魂伝えたい」故郷に作ったバリスタ

 人気バンドの「GLAY」や「DREAMS COME TRUE」(ドリカム)、ダンス&ボーカルグループ「三代目J Soul Brothers」のサポートメンバーで、キーボードを弾いた永井誠一郎さん(58)が、約40年ぶりに故郷の愛媛県今治市に戻った。スタジオを新たに作り、第一線で活動してきた経験と音楽の素晴らしさを地元の若者らに伝えたいという思いがある。

 永井さんは5歳でピアノを始め、県立今治西高校では同級生ら5人でバンド「キャンサー」を組んでキーボードを担当。東京の工学院大建築学科に進んだが「プロのミュージシャンになりたい」という思いが強くなり、2年で中退。音楽専門学校で2年間学んだ。

 作曲もこの頃始め、ゲーム音楽などを提供。卒業後はすぐに木の実ナナさんのディナーショーのサポートメンバーになった。その後は山田晃士さん、BoAさん、宇多田ヒカルさんらのバックバンドに参加した。

 2001年にはディズニーソング「美女と野獣」でセリーヌ・ディオンさんとデュエットしたピーボ・ブライソンさんのショーのサポートメンバーに。06年からはドリカムのツアーにも加わった。

 GLAYのサポートメンバーとして活動したのは06年ごろから約10年間。リーダーのTAKUROさんらの「誠(せい)さんの故郷もツアーで行こう」という掛け声から、15年に今治での「凱旋(がいせん)」コンサートも実現した。高校時代の同級生らが永井さんの名を染め抜いたTシャツ姿で訪れた。

培った経験や技術、心震えるような体験を

 若い頃から自分のスタジオを…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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