宿坊は「Go To トラベル」割引の対象か――。開始時期の前倒しや東京関連の旅行の除外で、十分な準備が整わないまま22日に始まった観光支援策「Go To トラベル」。旅行会社や利用者などから問い合わせが相次ぐなか、対応に追われる国土交通省はホームページを更新して詳細なQ&Aを出すことで理解を求めている。
「Go To」事業は、旅行代金の半額分、1人1泊2万円を上限に補助する仕組み。当初は8月中旬の開始を予定していたが、今月23日からの4連休に間に合わせようと急きょ前倒ししたため、地域共通クーポン(1人1泊6千円上限)は後回しにして、1人1泊1万4千円が上限の旅行割引だけで始めることになった。
そのうえ、事業者への感染対策を義務化したり、新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京都民や東京への旅行を16日になって事業から除外したりしたため、直前で制度の細かな部分を決める必要がでた。説明会も21日になってようやく開くなど、見切り発車せざるをえなくなった。
そのため、国交省は13日にホームページで公表していたQ&Aを大幅に更新。22日夜時点で当初の44項目から96項目に増やして、不十分になっている説明を補おうとしている。
例えば当初は、「『旅行代金』は税込み価格」との回答だったものには、「予約した際の旅行代金に含まれる場合は、入湯税を含めて構わない」という内容を加えた。「旅行代金をポイントやマイルで支払っても支援の対象」といった内容や、農家の家に泊まる「農泊」、寺や神社の宿泊施設「宿坊」に泊まる場合は対象になるが、夜行バスやキャンピングカーは対象外になることなどを明示した。
団体旅行については、修学旅行が対象になることに加えて、感染予防対策を徹底してもらえない場合を除いて原則は対象であることを示した。政府の新型コロナ感染症対策分科会が「リスクが高い」と指摘していた若者や高齢者の団体旅行は、「できるだけ旅行を控えて頂きたいと考えている」とした。
当面は補助対象から外れる東京に関係した旅行では、東京都内にある学校の修学旅行は対象外と明示。ほかに、東京都内の港や駅を発着する夜行フェリーや寝台列車について、都内で乗り降りした場合は対象外になるとした。
Q&Aの詳細は観光庁のホームページ(https://www.mlit.go.jp/kankocho/page01_000637.html
■国交省が公表しているQ&Aの…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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