観光支援策「Go To トラベル」をめぐり、新型コロナウイルスの感染状況が深刻な地域から出発する旅行も対象から一時外すことに、政府が消極的な姿勢を示している。政府の分科会から検討するよう提言を受けても変わらない背景には、経済や雇用情勢の悪化を避けたい首相官邸の意向に加え、観光の現場での手続きの煩雑さもある。
「この3週間が極めて重要な時期だ」
菅義偉首相は26日夜、首相官邸で記者団に対し、こう強調した。マスク着用など基本的な感染防止策の徹底を挙げ、「皆さんと一緒に感染拡大を何としても乗り越えていきたい」とも呼びかけたが、トラベルについての質問には答えず、官邸を後にした。
首相と同日午後面会した赤羽一…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル