新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「Go To トラベル」の対象から外れる見込みの札幌市や大阪市への旅行を「予約済み」の人はどうなるのか、混乱が起きている。24日午前、赤羽一嘉国土交通相は新規予約を一時停止し、「予約済み」も割引の対象外にすると明言。キャンセル料は国が全額負担する。
観光庁は11月13日時点として掲載していたホームページのQ&Aで、適用除外になった場合の対応について「感染状況に応じて対象地域を含めて事業の運用方針が変わりうるというリスクがある」と説明。旅行業者や予約サイトなどの事業者に対し「旅行者に対し、リスクがあることを丁寧に説明して」と求めている。
これだけでは「予約済み」がどうなるのかわからず、政府の方針が示されるまで旅行者はやきもきさせられることになった。
年末年始に家族で大阪市に宿泊予定の横浜市の女性会社員(40)は、予約をキャンセルすべきか悩んでいる。「Go Toのルール変更にあらかじめ基準を設けて説明しておくべきだった。すべて後手後手で、国民は振り回され、税金を無駄遣いしている」と話す。観光地の支援になる「Go To」自体には賛成だ。「大人数ではなく家族で移動をする旅行は感染リスクが少ないのでは。避けるべきは他人との飲食を伴う会合で、『Go To イート』の見直しを検討するべきだ」と話す。
SNS上でも「Go To」見直しについての投稿が相次いでいる。
旅行を予約済みの人からは「最悪。満額払わないと」「高いの予約しているからつらい」と切実な声が上がった。「もっと安いとこに予約し直さなきゃ」と早くもホテルのキャンセルを検討する人もいた。
「除外地域からよそへの旅行はいいって、全く意味がない」「なんで入るのはだめなのに、出るのはいいんだ」と、旅行先だけを対象から除外する政府の対応に疑問を投げかける投稿もみられた。
対応追われる旅行会社、星野リゾートは予約済みの割引継続
旅行会社やホテルも対応に追われる。
「私の旅行はどうなるの」「キ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル