H2Bロケット打ち上げ成功 こうのとりをISSへ

 国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給船「こうのとり(HTV)」を載せたH2Bロケット9号機が21日午前2時半ごろ、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた。約15分後、HTVを予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。HTVとH2Bはいずれも今回が最後で、次回からは輸送能力を高めたHTV―XとH3ロケットに置き換わる。

 HTVは2009年に初飛行。米スペースシャトルが退役した後は、バッテリーのような大型貨物をISSへ運べる唯一の補給船として活躍した。今回も飛行士の食料や飲料水のほか、日本製リチウムイオン電池など約6・2トンを載せて25日にISSへ到着する。

 JAXAは現在、輸送能力を1・5倍に高めたHTV―Xを開発中。HTVから太陽パネルを大型化して電力の供給量を上げ、通信速度も高めるほか、ISSへの自動ドッキングも試す。米国主導で22年にも建設が始まる月周回宇宙ステーションへの補給も担う。

 また、HTVの打ち上げを担ってきた大型のH2Bロケットも今回が最後の打ち上げとなる。今年度に初打ち上げされる新型のH3ロケットがH2AとH2Bを置き換える。(小川詩織)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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