宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、H2Aロケットの後継として今年度の初打ち上げを目指していたH3ロケットの初飛行を来年度に延期すると発表した。燃焼試験で新型エンジンの内部に亀裂が見つかったため。来年度に予定されていた2号機の打ち上げも翌年度に延期する。
JAXAによると、5月の燃焼試験で、エンジンの燃焼室の内壁が想定を超えて高温になり、亀裂が入った。タービンの一部にもひびが確認された。内壁を燃料の水素で冷却したり、タービンの設計を見直したりして対応するという。岡田匡史・H3プロジェクトマネージャは「挑戦している部分で、経験を超えた未知のことが最後に出てきてしまった」とした。(小川詩織)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル