国際オリンピック委員会(IOC)は17日、電話会議による臨時理事会を開く。議題は、新型コロナウイルスの感染拡大で中止や延期が相次ぎ、混乱している各競技の東京五輪の選考会。17日以降に国際競技連盟(IF)や各国オリンピック委員会(NOC)、アスリート代表と、選考会について電話会議を予定しているため、IOC広報部は「一連の会議に向けた準備」と説明した。7月24日開幕予定の東京五輪について協議されるかは不明。
そんな中、英ガーディアン紙は16日の電子版で、「複数のIOC関係者が、東京五輪での無観客導入をすでに否定していた」と報じた。観客を入れずに行うことは、スポーツによって世界の人々が一つになる五輪の精神に反するという。無観客については、13日に東京都の小池百合子知事が、報道陣に対し「中止はあり得ない。無観客もあり得ない」と述べている。
またフランス・オリンピック委員会のマセリア会長は16日、東京五輪開催について「5月末でもまだ危機的状況なら開催を見通せない」との私見をロイター通信に語っている。(ロンドン=遠田寛生)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル