円安で米アップルの新型「iPhone」の価格が高騰するなか、活性化する中古市場への転売を狙ったとみられる詐欺事件が相次いでいる。紛失時に交換機を入手できる携帯会社の補償サービスを悪用する手口で、愛知県警は外国人グループによる組織的な犯行とみて警戒を強めている。
9月に発売されたiPhone「14」は最も安いタイプでも価格は税込み11万9800円。急激な円安を背景に前モデルの当初価格より2万円ほど高くなり、発売時の最低価格が初めて10万円の大台を超えた。
こうした影響で需要が高まっているのが旧機種の中古品だ。iPhoneの国内価格は海外と比べて安く、転売による利益を見込んだ業者が高く買い取っていることも中古品人気に拍車をかけているとされる。
一方で、iPhoneの転売を狙ったとみられる詐欺事件が全国で相次いでいる。昨秋には兵庫県警が、今年5月には愛知県警がそれぞれベトナム人を詐欺容疑で逮捕した。組織的な犯行とみられるが、全容解明には至っていないという。
愛知県警の捜査関係者による…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル