取引先の会社に携帯電話を法人契約させ、販売代理店から40台をだまし取ったとして、警視庁は、住所不定の会社社長堀田晃嗣容疑者(34)を詐欺容疑で逮捕し、19日発表した。
堀田容疑者は転売目的で数社に法人契約を依頼していたといい、不正に入手した携帯電話は数百台に上ると警視庁はみている。一部が特殊詐欺の犯行や迷惑メールの送信に悪用されたことを確認しており、転売後に犯罪グループに渡ったとみて詳しい経緯を調べている。
捜査2課によると、堀田容疑者は昨年10~11月、取引先の千葉県の電話工事会社による法人契約のように装い、神戸市の携帯電話販売代理店からiPhone(アイフォーン)40台(計210万円相当)をだまし取った疑いがある。同社に報酬を渡して契約させた後、自分の会社名義に変更。転売して100万円以上の利益を得る一方、転売後の毎月の利用料金を負担していたという。会社の資金繰りが行き詰まり、当座の現金が必要だった、と警視庁はみている。
堀田容疑者は携帯電話20台を詐取したとする別の詐欺容疑で先月逮捕されていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル