カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐり、衆院議員・秋元司被告(49)に計約760万円相当を提供したとして贈賄などの罪に問われた中国企業「500ドットコム」の鄭希被告(38)の判決公判が3日、東京地裁であった。丹羽敏彦裁判長は「役割分担など謀議全般に加わった」とし、懲役2年執行猶予3年(求刑・懲役2年)を言い渡した。
判決は、500社社長の意を受けた被告が贈賄の実行役らと協議し、その結果を社長に報告するなど「連絡調整」を行ったと指摘。500社から年間1千万円の報酬を得たこともふまえ「主体的に重要な役割を果たした」として、贈賄を手助けした幇助(ほうじょ)罪を訴えた弁護側の主張を退けた。
当時IR担当の内閣府副大臣で、収賄罪に問われた秋元議員は無罪を主張する見通しだが、裁判は始まっていない。保釈後に、贈賄側にうその証言を依頼した組織犯罪処罰法違反(証人買収)罪でも起訴された。(根津弥)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル