柴田秀並、小川崇、古城博隆
北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたとの情報を受け、政府は3日朝、宮城、山形、新潟の3県を対象に、全国瞬時警報システム(Jアラート)を出した。建物の中や地下への避難を呼びかけたが、飛翔(ひしょう)体は日本列島を越えず、日本海上空でレーダーから消失。大きな混乱はみられなかったが、東北・上越・北陸の各新幹線の運転を一時見合わせるといった影響が出た。
宮城県大崎市の温泉宿「東多賀の湯」では、宿泊客15人ほどが食堂で朝食を取っていた時に、防災行政無線がJアラートを知らせた。
おかみの遊佐由起子さん(72)は「おどろおどろしい音でびっくりした」と言う。
「ロシアによるウクライナ侵攻もあって、日本も戦争にならないか心配。話し合いで解決してほしい。政治力に期待している」
宮城県石巻市の塗装業、窪田勝幸さん(63)は仕事に向かう途中、車の中でJアラートの通知を受け取った。
今回はそのまま仕事に向かったが、地元の消防団長も務めており、「同じような事態が頻発するようなら、避難誘導など消防団で可能なことを何か考えないといけない」と話す。
「すでに遅いのでは」
山形県小国町で民宿を営む長…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル