記録的大雨を踏まえ、佐賀県内では2日、農業被害に対する復旧支援を訴える動きがあった。また甚大な被害が出た武雄市では、公的支援を受けるために必要な罹災(りさい)証明書の申請受け付けが始まった。
JA佐賀中央会は県庁で、被災した農業用施設への支援など6項目を山口祥義知事に要請した。中央会の金原寿秀会長は「武雄、杵島地区ではさまざまな農業被害が起きている。(大町町の鉄工所からの油流出により)県全体が油まみれという印象を持たれているので、風評被害がないようにアナウンスしてほしい」と述べた。
山口知事は「油で水没したエリアは県土全体の0・03%。その土地の野菜は出荷しないので、県産野菜は安全だ。(要請には)しっかり全面的に対応したい」と述べた。
県によると、油が流出し、冠水した地域の水稲は約26ヘクタール(県全体の作付面積の0・1%)、大豆は約15ヘクタール(同0・2%)。冠水で一時孤立した順天堂病院周辺での油回収は1日までにほぼ終了したという。
武雄市によるとこの日、罹災証明書と簡易的に被害を証明する被災証明書を合わせて計約200件の申請があった。佐賀市や小城市では既に申請を受け付けており、被害が大きかった大町町は6日から始まる。
西日本新聞社
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