約50年前からくすぶる運賃問題が、法廷に持ち込まれた――。JR常磐線亀有駅と金町駅(いずれも東京都葛飾区)の利用者が、「他の利用者に比べて不当に高い運賃を負担させられている」として19日、JR東日本、東京メトロ、国に2万6980円の賠償を求めて東京簡裁に提訴した。
原告は、長年是正を訴えている市民団体「亀有・金町の鉄道問題を考える会」の代表世話人で医師の松永貞一さん(74)ら16人。
西日暮里乗り換えだと何度も初乗り料金
常磐線は1971年に各駅停車区間(緩行線)と快速線に分離され、各停区間は東京メトロ千代田線と相互乗り入れが始まった。各停区間にある金町、亀有両駅から上野方面に行くには現在、北千住か西日暮里で乗り換える必要がある。
北千住で乗り換えれば、運賃は常磐線のみの利用と扱われる。ただ、北千住では地下2階から地上2階へ上がる必要がある。松永さんは「足が悪い人や車いすの人には無理だ」と話す。
2駅先の千代田線・西日暮里なら比較的容易に乗り換えられるが、千代田線を利用したことになり、初乗り運賃が2度生じる。上野方面に向かう山手線に乗ればさらにJRの初乗り運賃を払う。
「迷惑乗り入れ」と呼ばれた過去も
原告側によると、運賃は西日…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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