日浦統
JR札幌駅前の顔として市民に親しまれた商業施設「エスタ」が31日、45年間の歴史に幕を下ろした。北海道新幹線の札幌延伸に伴う再開発に向けた閉店で、最終日となったこの日はミニライブや閉店セレモニーが行われ、閉店を惜しむ買い物客でにぎわった。
西側広場のメッセージボードには、市民らによる思い出や感謝を表す約1万5千通のメッセージで埋め尽くされた。
1978年9月の開業時の中核テナントだった札幌そごうが2000年の破綻(はたん)に伴い、撤退。その後は家電量販のビックカメラやユニクロなどが入居した。04年には、ラーメンのテーマパーク「札幌ら~めん共和国」もできて観光客でにぎわった。113店舗の22年度の売上高は計207億円(ビックカメラを除く)。
1階にあるバスターミナルも、9月30日に閉鎖される。ビックカメラやユニクロは9月中に南側のさっぽろ東急百貨店に移転し、生活雑貨のロフトは狸小路のモユクサッポロに移る。
エスタの跡地には、ホテルや商業施設、オフィスなどが入った高さ245メートルの道内一の超高層ビルが28年度に完成する予定。(日浦統)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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