瀬戸口和秀
JR西日本は12日、京阪神地域の都市近郊を走る利用客の多い電車の計約2800車両すべてに、2027年度末までに防犯カメラを設置すると発表した。長谷川一明社長は会見で「安心安全の観点から、なるべく早く整備することが必要」と話した。
対象は大阪環状線や神戸線、京都線、東西線、奈良線など。JR西によると、対象路線では今年6月末時点で33%の車両に防犯カメラを設置済み。新たに投入する車両はすべてに設置するほか、既存の車両にも順次設置を進めている。
新たにつくる車両への防犯カメラ設置は、京阪神以外も含めて管内の全路線で進める。特急については既存の車両にも設置する計画。特急の防犯カメラ整備率は約20%だが、24年度末までに全車両に整備するとした。
鉄道各社は、21年に小田急線と京王線で起きた刺傷事件を受けて、車両への防犯カメラの設置を進めている。国土交通省は東京、大阪、名古屋などの大都市圏や新幹線の新造車への設置を義務づける方針を固め、11日に省令の改正案を公表して意見公募を始めた。10月の施行を予定している。(瀬戸口和秀)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル