JR西日本は17日、来年3月のダイヤ改定から早めるとしていた終電時刻の詳細を発表した。近畿の主要な路線で最大30分早くなるため、一部の私鉄とは終電の乗り継ぎができなくなるところも出てくるという。
前倒しの対象は、大阪環状線や神戸線、宝塚線、大和路線など12路線。最も前倒し幅が大きいのは、京都線の京都発高槻行きで、現在の午前0時28分から午後11時58分に早まる。
JR西は前倒しの理由を、深夜の保線作業の時間を長くして労働環境を改善し、作業員の確保につなげる狙いがあると説明している。さらに、前倒しにより電車が48本減り、人件費や電気代など数億円の経費削減が見込まれるという。
一方で、私鉄利用者への影響も具体的に見えてきた。一例として、大阪駅では、阪神電鉄と阪急電鉄、大阪メトロから高槻、西明石(神戸線)行きの列車に乗り換えようと思えば、私鉄の各駅の終電より2本早い電車に乗る必要があるという。天王寺駅でも、大阪メトロから王寺(大和路線)や鳳(おおとり)(阪和線)行きに乗り換える場合に同様の影響が出る。私鉄各社は、今のところ終電を早める検討はしていないという。
新幹線も、東京発新大阪行きの最終(午後11時45分着)については、神戸線や琵琶湖線など4路線で、帰り着けない駅が増えるという。(狩野浩平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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