東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会スポンサーだった出版大手「KADOKAWA」の元専務・芳原世幸(としゆき)被告(64)=贈賄罪で起訴=が東京地検特捜部の調べに、前会長・角川歴彦(つぐひこ)被告(79)=同=との共謀を認める供述をしたことが、関係者への取材で分かった。
大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄罪で起訴、再逮捕=の知人の会社に支払う資金について、角川前会長に「スポンサー選定の対価」「高橋理事に流れる可能性があり、法に触れるかもしれない」と報告したと、供述したという。一方、角川前会長は起訴内容を否認している。
特捜部の発表などによると、角川前会長、芳原元専務、元五輪担当室長・馬庭教二被告(63)=贈賄罪で起訴=は2016~18年、高橋元理事にスポンサーへの選定などを依頼した。
19年にスポンサーに決まると、元理事の知人・深見和政容疑者(73)=受託収賄罪で起訴、再逮捕=が経営する「コモンズ2」と実態が伴わないコンサルタント契約を締結。元理事はコモンズ2を受け皿に、21年までに計約7600万円の賄賂を受領したとされる。
関係者によると、芳原元専務…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル