山口県宇部市は9月1日から、LGBTなど性的少数者のカップルを公的に認定する「パートナーシップ宣誓制度」を導入する。当初は2020年度中の導入を目指していたが、市民から反対意見が多数寄せられ、半年間延期していた。篠崎圭二市長は24日の記者会見で「4月から啓発活動に取り組んできた。粛々と進め、啓発も続けていく」と話した。
市が昨年12月に実施したパブリックコメントでは、メールや郵便などで計217件の意見が寄せられ、「結婚して子どもを育てるのが本来の家庭のあり方」「時期尚早」など否定的な意見が約8割を占めた。
市では今年4月以降、出前講座を希望した市民約150人に実施。民生委員に説明の場を設けたほか、市内の病院や宅建協会を訪れるなどして理解を求めた。市の広報誌に掲載し、チラシ約8千部を各自治会の班ごとに回覧してもらった。
市人権・男女共同参画推進課…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル