MOMO5号機、宇宙に届かず 機体トラブルで海へ落下

 実業家の堀江貴文さんらが起業した北海道大樹町の宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズの小型ロケットMOMO5号機が14日早朝、同町で打ち上げられたが、機体トラブルでエンジンを緊急停止させ、機体は太平洋沖に落下した。

 同社によると、午前5時15分の打ち上げ後、約36秒後にエンジンの燃焼ガスを噴射するノズル付近から破片が飛散して機体の姿勢が大きく崩れたため、約70秒後にエンジンを緊急停止させた。機体は沖合約4キロ(速報値)の海上に着水した。到達高度は約11キロ(同)で、高度100キロ以上の宇宙空間には届かなかった。

 オンライン会見した堀江さんは「着実にチームの打ち上げ実施能力は上がっており、2度同じ失敗を繰り返さない点でもレベルアップしている。次回以降の打ち上げは期待できる。今回、支援してくれた人の思いも6号機以降に引き継がれる」。稲川貴大社長は「原因究明、対策をしっかりとり、次につなげたい」と話した。

 同社は昨年5月、3号機で民間単独のロケットとしては国内で初めて宇宙空間到達に成功したが、昨年7月に打ち上げた4号機は通信系統の不具合で失敗。5号機は年末年始に電子機器のトラブルで打ち上げが延期になり、再び挑んだ5月の大型連休期間中には新型コロナウイルス感染拡大防止を理由に、大樹町から延期を要請されていた。(中沢滋人)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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