「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が8日、国会内で記者会見を開き、10日告示の参院埼玉補選(27日投開票)に立候補する意向を表明した。出馬すれば参院議員は自動失職する。立花氏は「自民党、公明党が候補者を立てないことになり、勝てる可能性がある選挙に変わってきた。自分が出たらいいんじゃないかと気づいた」と述べた。
当選すれば衆院選くら替えはせず
会見では「参院議員が参院議員を辞めて、あえて参院選に立候補する。議席は減らない」と前向きな挑戦だと強調した。立花氏が辞職しても、参院選にN国から出て比例区2位だった医師の浜田聡氏が繰り上げ当選する。
N国として埼玉補選への候補擁立を模索し、前衆院議員の豊田真由子氏や埼玉県知事選に立候補した青島健太氏らに出馬を打診したものの、色よい返事はもらえず、先週末に「自分が出るべきなんじゃないか」と思い至ったという。
7月の参院選での当選から2か月半での辞職については「たった70日で議席を放り出して、国会論争にも入らず、議員辞職することに対して国民のみなさま、票を入れてくれたみなさまからのお叱り、批判がある」と語った。国会議員としての特権を捨てることに1日1晩迷ったとして「既得権って怖いなあ」と振り返ったが、「(党が目指す)NHKのスクランブル放送を実現するためには、まわりの既得権益をしっかりと壊していかなければいけない。自らがこの既得権益から抜けることによって、その意気込みを示すことによって勝機が出てくる」と決断の背景を説明した。その上で「今回の選挙は十分に勝てる選挙であると分析した」と見立てを語った。
埼玉補選には現時点で、前埼玉県知事の上田清司氏が無所属での立候補を予定している。そのことについて「与野党が1人の候補者しか出さないのが考えられない。上田さんは憲法改正に賛成なのか反対なのかすら分からない」と指摘。
立花氏自身の憲法改正へのスタンスについては「うちの党は直接民主主義をやりたい。憲法改正は最後決めるのは(国民投票をする)国民のみなさん。安倍首相も答弁していたが、国会議員が国民の皆さんの多数決を妨げることは好ましいことだとは思っていない」と改憲に向けた国民投票は行うべきだとの考えを示した。
今回の参院補選で当選した場合は、次の衆院選には出馬せず残り約3年の参院議員任期をまっとうするとした。「衆院の議席はいくら取ってもあまり意味がないと思っている。参院選で改憲勢力は3分の2を割ってしまった。参院議員の1議席は非常に重いと考えている。(当選して)もし2(議席)になれば、相当強い力を(得られる)」。また、自民党からNHKのスクランブル放送の実現への約束がなければ、「あえて切り札として憲法改正には賛成しないということは従前申し上げている通り」と述べた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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