NHKが東京五輪の聖火リレーを生配信している特設サイトの映像で、五輪への反対活動をしている人たちの近くを通過した前後の音声が約30秒消されて配信され、疑問の声が上がっている。反対活動をした人たちは近く、NHKに対して抗議することにしている。
音声が一部消えているのは、4月1日の長野市でのリレーで男性ランナーの走りを伝える動画。「オリンピックに反対」といった声が聞こえてきた直後に音声が約30秒間途切れ、音声が戻った時には反対などの声は聞こえなくなっていた。NHKは特設サイト「聖火リレー ライブストリーミング」で連日、聖火リレーのライブ映像を配信しており、後からでもランナーごとの動画を視聴できる。
抗議活動をしていた人たちによると、当時は10人ほどが距離を取りながらハンドマイクを使って五輪開催への反対の声を上げていた。メンバーは今週にも、NHKに対して抗議し、説明を求める予定だという。
音声が消えた原因などについて、NHKは朝日新聞の取材に「走っている聖火ランナーの方々への配慮も含め、NHKとしてさまざまな状況に応じて判断している」「オリンピックをめぐる様々な意見については、ニュースや番組等でお伝えしています」などとしている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル