磯部征紀
22日午前11時ごろ、群馬県桐生市付近の上空約50メートルで、約800~900キロの生コンクリートを運搬していた朝日航洋(東京都江東区)のヘリコプターのパイロットが重量が軽くなっていることに気づき、同市内のヘリポートに引き返した。生コンはNHKの放送施設の工事資材で、運搬用につり下げていた容器から流出したとみられる。
けが人はいなかったが、国土交通省は深刻な事故につながりかねない重大インシデントにあたると認定。運輸安全委員会は調査官の派遣を決めた。
国交省やNHKによると、ヘリは同日午前10時48分ごろ、桐生市内のヘリポートを離陸。同市の「桐生梅田テレビ中継放送所」の工事のために資材を運搬中、徐々に生コンが山中に流出した可能性があるという。
NHKは「事故状況の把握を進めるとともに、工事の施工会社などに安全管理の徹底を求める」とコメントしている。(磯部征紀)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル