NHKの新たなネット配信サービス「NHKプラス」が1日、始まった。総合とEテレの番組をネットで同時配信するほか、放送終了から1週間以内の番組が見られる見逃し配信や、放送中でも番組を最初から見られる追いかけ再生の機能もある。3月中は試行で、4月からが本格実施。ネット上での申し込みもこの日から始まったが、集中し過ぎたため一時受け付けが停止することもあった。番組視聴の習慣をテレビだけからネットに広げる大きな一手で、同時配信に及び腰だった民放が追随する可能性もある。一方でNHK自身、ネット時代の受信料体系の改革という難題が待ち構える。
テレビの受信契約があれば追加負担なく利用できる放送の「補完サービス」で、利用には、パソコンやスマートフォンなどからの登録が必要。サイトの申し込み画面に受信契約者の名前や住所など必要な情報を入力するとすぐに見られる。その後1~3週間で届くはがきの案内に沿って、確認コードをウェブ画面に入力して完了。受信契約が確認できない場合は、配信画面の4分の1ほどに契約の確認をお願いするメッセージが表示されるほか、見逃し配信が視聴できなくなる。初年度は最大350万件の登録を想定する。
出演者や著作権者の許諾を得て配信できる番組をいかに増やせるかが普及のカギだが、NHKによると、当面は総合で80番組、Eテレで50番組程度を配信。大河ドラマや連続テレビ小説などの看板番組も含まれるという。ただ、配信できない番組名や数は「配信に向けて交渉中」として明らかにしていない。
2010年代以降、ネットフリ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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