NHK札幌放送局は15日、夕方のローカル番組「ほっとニュース北海道」が新年度から、番組の出演者の男女比が偏らないようにする英BBCのプロジェクトに参加すると発表した。地域局では初めての取り組みという。
番組は、北海道のニュースや気象情報、スポーツ、地域の話題まで、幅広いトピックを生活者視点で伝える報道・情報番組。メインキャスターは神門光太朗アナウンサーと飯尾夏帆アナウンサーが務める。
4月以降、インタビューを受ける街頭の人や専門家など、現場の担当者の裁量で決められる出演者を計測して男女の割合を可視化する。偏りがあれば「気づき」を次の番組制作に生かしていく方針という。
札幌放送局の出田恵三局長は会見で「健全な民主主義の発達に資することがNHKの究極の使命。そのベースにあるのが多様性。『ぜひトライアルをしたい』という現場の強いエネルギーから(参加の動きが)始まった」と語った。
同局によると、BBCのプロジェクト「50:50 The Equality Project」は、多様な社会を公正に反映したコンテンツ制作をめざして2017年に始まった。NHKでは2021年から現場の有志が手をあげ、23年度は大河ドラマ「光る君へ」「あさイチ」など12番組が参加した。(原知恵子)
キャスターが抱負
「ほっとニュース北海道」の出演者が15日、NHK札幌放送局で記者会見し、新年度の抱負を語った。
〈神門光太朗アナウンサー〉…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル