かんぽ生命保険の不正販売を報じた番組を巡りNHK経営委員会が当時の上田良一会長を厳重注意した際の会合で、「作り方に問題がある」など番組に批判的な発言が複数あったことを認める資料を、経営委が作成していた。関係者への取材でわかった。経営委で番組への批判があったことを初めて認める資料だ。
経営委は、今月10日に厳重注意に至る議事経過の補足資料を公開する意向を明らかにしており、その素案。議事録の公開を求める野党議員らにも示された。
資料は「郵政3社からの申し入れに関する経営委員会での対応の経緯について(案)」と題した全6ページ。資料によると、注意を決めた会合は「非公表を前提に、会長にも出席していただき、自由な意見交換」を行ったと説明。一昨年4月に放送した番組や、同7月に2回に分けてネットに投稿した情報を募る動画について話し合ったという。
資料では、発言者を特定しない形で複数の意見の要約を紹介。「作り方に問題があるのではないか」「ニュースなどでは批判的な意見やフォローする言葉も入るが、今回の件は一方的になりすぎた気がする」「動画で詐欺、押し売りなどと言っていることについて、郵政はNHKに対して抗議したのだろう」などと示されていた。
また、日本郵政グループは、番…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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