札幌市で1992年以降に小学生時代を過ごした多くの大人が体験した「スーパードリームライド」。市青少年科学館(厚別区、1981年開館)の人気ナンバー1の展示アトラクションが、来月下旬に廃止される。動かすために用いられてきたのは、パソコン「PC9801」と「レーザーディスクプレーヤー」。かつて栄華を誇った日本のエレクトロニクスの象徴的技術も同時に現役を引退する。
ピポッ。50代以上には懐かしい電子音が、機械だらけの小部屋に響いた。
平成時代の遺産がまた一つ、表舞台を去ります。記事後段ではシステムの起動から運行までの映像もご紹介しています。
スーパードリームライドの試運転前に、NEC製のパソコン「PC9801ES」(1989年発売)が起動する。すると、カタカタカタというフロッピーディスクドライブの小さな動作音が鳴った。ディスプレーには、「マイクロソフト MS―DOS バージョン 3.30D」などの白い文字が浮かぶ。
やがて、ソニー製のレーザー…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル