「いやー、思いのほか出ちゃいましたね」
担当者は言いづらそうに切り出した。東京・歌舞伎町でホストクラブ38店舗を運営する巻田隆之さん(47)のもとに、新宿区保健所から電話があったのは6月13日ごろだった。
経営する店のホストら約50人を対象にした、新型コロナウイルスのPCR検査の結果報告。5、6人は陽性かもしれない。そう覚悟しながら「何人ぐらいですか」と聞くと、担当者は答えた。
「28人です」
巻田さんは驚いた。陽性が判明した人のほとんどが無症状だったからだ。
ホストには、手洗いやうがい、消毒を徹底し、マスクを常に着けさせていた。客の飲み物をつくる際のマドラーも、1回ずつ使い捨てるものに切り替えた。にもかかわらず、なぜこれほど感染者が出ているのか。
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巻田さんが運営に携わる店では、国の緊急事態宣言が解除された5月25日ごろから、体調を崩す従業員が増え始めていた。
「熱が出た」「体調が悪いので休みたい」という相談が1日2、3人から寄せられた。
ホストたちに集団検査を受けさ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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