新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議が4日開かれた。その後の記者会見で、副座長の尾身茂氏(地域医療機能推進機構・理事長)は、国内におけるPCR検査数が諸外国に比べて少ないことに言及。一方、「CTは世界的に見ても多い。そういう意味では、肺炎を起こすような重症な症例について多く見落としているということは(ない)」と述べた。
尾身氏は「PCRはそれほどやっていないけど、(感染者を)探知できるようなシステム(になっている)。その意味で、死亡者数はほほ正確な数を表している」として、PCR検査体制が不十分であるため、新型コロナウイルス感染者の全体像をつかめていないのではないかとの疑念の払拭に努めた。そのうえで、「日本の死亡率は圧倒的に低い」と訴えた。
一方で、「そうは言っても日本が完璧で、今が良好な状態とは言っていない。日本が長丁場でやっていくうえで改善すべきことがある。新規死亡者の数は徐々に拡大傾向にあり、日本が最も低い死亡率を維持するためにはかなりの努力が必要だ」と話した。
PCR検査体制を問題視
尾身氏は同じ会見で、「必要な人が受けられるようにするべきだと専門家はみんな思っている。今のままでは不十分」などとも述べ、日本のPCR検査の現状を問題視する姿勢も見せた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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