1年前の東京五輪・パラリンピックでバレーボールや車いすバスケットボールの会場となった有明アリーナ(江東区)が20日、イベント施設として再開業した。五輪・パラリンピックのために都が370億円をかけて建設した施設。大会の「レガシー」として期待の声がある一方、地元では不安も聞かれる。
こけら落としは、人気ユニット「Perfume(パフューム)」のコンサート。午後6時の開演の1時間以上前から大勢の人が入場していた。千葉県流山市の30代の会社員女性は「Perfumeのライブは2年半ぶりだから楽しみ」。運営者によると、2日間のチケットは事前販売で完売したという。
アリーナは臨海副都心にあり、ゆりかもめの新豊洲駅や有明テニスの森駅が最寄り駅。約4千平方メートルのメインアリーナは最大1万5千人を収容でき、ほかにサブアリーナも備える。スポーツ大会や音楽イベントなどに活用される計画で、今月は24日に東京パラリンピック1周年イベントとして車いすバスケの試合などが、26日には米人気歌手ビリー・アイリッシュのコンサートが予定されている。
五輪・パラリンピック後も活用する予定で都が建設した六つの「新規恒久施設」の一つ。2017年の施設運営計画によると、年間収支は6施設の中で唯一の黒字が見込まれ、黒字額は3億6千万円。年間10回程度のスポーツ大会のほかコンサートなどのイベントを催し、年間140万人の来場を目標としている。
湾岸部の新たな目玉施設とな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル