東京都小学校PTA協議会(都小P)が、「日本PTA全国協議会」(日P)から退会することを決めた。2008年から3年間都内の小学校のPTA会長を務め、その経験をつづった著書『ある日うっかりPTA』があるライターの杉江松恋さんに、自身の経験をふまえて今回の動きについて聞いた。
PTA事情に詳しいライター・杉江松恋さん
日Pでは年に1回総会があって、研修があるんです。そこで得られたものを都小Pなど各都道府県の代表が持ち帰り、共有する。その研修に参加しない個々の学校のPTA(単位P)からすると得るものはない。
研修はもちろん有意義なものだと思いますが、個々の学校の日常的なPTA活動に役に立っているかというと、そうではないだろうというのが本音です。「日Pに参加している意義が認められない。抜けて良いのではないか」という声は、個人的な会話のレベルでは当時からありました。日Pにいる意味を無理に探しているような状況でした。
都小P、日Pのような上位組…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル