取材考記
2年間、国民的アイドル3人に月1回順繰りに会う不思議な生活が続いてきた。きっかけは、会社に届いたはがきだった。1枚ではない。100枚を超える、差出人の違うはがきだ。
放送の担当記者をしていた2016年8月、SMAPの年内での解散が発表された。彼らの功績と合わせ、芸能事務所とタレントのいびつな関係などについて、テレビ局や事務所、タレントや評論家に話を聞き記事を書いた。
ここまではごく普通の取材。普通じゃなかったのは反響だ。記事が載ると次々にはがきや手紙が届く。SMAPを応援し、事実の解明を求めジャニーズ事務所やメディアに怒っていた。
熱量に気後れしたが、思いを聞…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル