足立朋子
8日から3年ぶりに神奈川県平塚市で開催される日本有数の七夕「湘南ひらつか七夕まつり」を前に、祭りを彩る七夕飾りの製作が大詰めを迎えている。市民有志が思い思いの願いを込めて作る「市民飾り」も3年ぶりに復活し、中には解散したあのアイドルグループに熱い思いをぶつけるものもある。
市民飾りは、不況などで数が減った「商店飾り」を補うため、約20年前に始まった。実行委員会から製作場所と木材やテープなどの提供を受け、ベテラン製作者の指導のもと、約3カ月かけて作業を進めて大通りに掲げる。参加者の減少も心配されたが、コロナ前と同規模の約30団体が名乗りを上げた。
同市の藤崎みどりさんは、「SMAP」のファン、20~60代の29人が全国から集うグループの一員。湘南がリーダーの中居正広さんの地元であることなどにちなみ、4年前に有志が発案し続いている。遠方のメンバーにはくす玉の花を折って送ってもらうなどし、「ずっと大好き、待っているよ」というファンの願いを結集させた。ここで出会った横浜市の川口裕加さんとは、今や大親友といい、「高校時代の文化祭のよう。みんなの思いが形になってうれしい」と顔をほころばせた。(足立朋子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル