SMBC日興証券の専務執行役員ら4人が金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で逮捕された事件で、証券取引等監視委員会は23日、法人としての同社と4人を含む7人を同容疑で東京地検に告発し、発表した。地検特捜部は24日に起訴するとみられる。
大手証券が両罰規定に基づいて同容疑で刑事告発されるのは極めて異例で、有罪の場合は7億円以下の罰金が科される。
7人はいずれもエクイティ本部の所属。逮捕された元エクイティ本部長ヒル・トレボー・アロン(51)=専務執行役員=、元エクイティ部長・山田誠(44)ら4容疑者のほか、元副本部長の杉野輝也・執行役員(57)ら3人も告発対象となった。逮捕された4容疑者は全員否認しているとみられる。
監視委の発表によると、2019年12月~20年11月、大株主の保有株を市場外で買い取って投資家に転売する「ブロックオファー」取引の対象だった5銘柄について、取引の基準となる市場終値が下落しないよう、大量の買い注文を入れるなどした疑いがある。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル