SNSで「闇バイト」実行役募集の疑い 職安法違反で全国初の逮捕

 X(旧ツイッター)で特殊詐欺の実行役を募集をしたとして、宮城県警は25日、高知市葛島2丁目の無職、中井香菜容疑者(26)を職業安定法(有害業務への労働者募集)違反の疑いで逮捕したと発表した。逮捕は24日付で、県警は認否を明らかにしていない。SNS上で闇バイトを募集した人物を同法違反容疑で逮捕するのは、全国初とみられるという。

 組織犯罪対策課によると、中井容疑者は6月9日~7月5日、Xに「受け子募集」「金額で10万~30万円報酬」「1件終わるごとに手渡しで報酬渡してます」などと投稿。不特定多数の利用者を、特殊詐欺で被害者から現金やキャッシュカードを受け取る実行役に勧誘した疑いがもたれている。

 このアカウントからは、これまで同様の投稿が100件以上確認されたという。県警は、中井容疑者が特殊詐欺グループの一員とみて、勧誘を受けて実際に「受け子」をした人物がいるかどうか調べている。

 同法は「公衆道徳上有害な業務に就かせる目的」での労働者の募集などを禁じており、違反者には、懲役1~10年、または、罰金20万~300万円の罰則を設けている。(平川仁)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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