北関東で相次いでいた家畜と果物の大量窃盗に絡み、群馬県警は26日、同県太田市新田上中町の貸家2棟を出入国管理法違反などの疑いで家宅捜索したと発表した。室内の床下などからはほぼ原形の鶏肉約30羽分が見つかったという。県警は窃盗事件との関連を調べている。
県警の説明では、6月以降に起きた大量窃盗事件を捜査する過程で、ベトナム人コミュニティーのSNSに載った豚の解体や果物の画像を解析。その結果、この貸家が浮上したという。県警は26日早朝から捜査員ら約180人態勢で家宅捜索し、20~39歳のベトナム国籍の男女13人を入管法違反(不法残留など)の疑いで逮捕し、発表した。
県警によると、8月中旬に貸家で段ボール2箱を積み込んだ軽乗用車が、運送会社の市内の配送センターへ向かったことを確認。段ボール箱には「果物」と記された伝票が貼られていたという。さらにこの車は同じ日の夜に埼玉県北部の梨畑に立ち寄り、男3人が畑と車、貸家を行き来する様子も確認された。翌日にはこの畑から梨が盗まれたとする盗難届が埼玉県警に出された。
群馬県警はこのほか、太田市内…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル