乗客減に悩む宮崎県の山あいの路線バスに、宅配の荷物を載せる「客貨混載」の取り組みが今月、始まった。乗車率が10%を割る路線の維持と宅配会社の効率化をねらった協力で、西日本では初という。
「混載バス」で協力するのは宮崎交通(宮崎市)とヤマト運輸(東京都)。対象は同県西都市と西米良村を結ぶ路線で、車両の中央部に荷台スペース(高さ64センチ、幅197センチ、奥行き73センチ)を設置した。座席数は30から22に減ったが、乗客への影響はないという。
西米良村のバス停を出るバスに、ヤマトのドライバーが村内で集めた荷物を載せる。ほかのバス停でも荷を積み、西都バスセンターでヤマト側が荷物を受け取る。戻りのバスにも荷物を載せ、各バス停で受け取るドライバーが各家庭に配達する。1日4往復8便(休日3往復6便)のうち3便で実施。ヤマトが宮交に配送料金を支払う。
Article Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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