台風21号によって81・1メートルの最大瞬間風速が28日に観測された与那国島(沖縄県与那国町)で29日、猛烈な風によって建物などが倒壊する被害が明らかになった。久部良漁港では漁船が横倒しになった。島内では停電が続くなどライフラインが大打撃を受けている。
沖縄の南の海上を抜けた台風21号の影響で、最大瞬間風速が観測史上4番目の81・1メートルを記録した沖縄県与那国町は29日も通信や電気への打撃は続き、航空便もすべて欠航。孤立した状態になっている。
県は29日午前11時45分、陸上自衛隊に与那国町への災害派遣を要請。県のまとめによると、与那国町と石垣市で318人が避難した。県警によると男性1人がガラスの破片でけが。死者は確認されていない。
与那国町では、二つの小中学校で体育館の屋根がはがれ、住宅10軒が全壊し、27軒が半壊した。一部損壊した家屋は280軒超に及ぶ。電柱約40本が倒れ、町内全域の約1千戸で停電がほぼ1日間続いた。29日午後6時現在で約500戸が停電している。固定電話や携帯電話、インターネットの通信網も回線の破損などでつながりにくい状態が続いている。
与那国発着の空の便は、那覇、石垣との計4往復、8便が全て欠航した。
Article Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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