新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月末から臨時休業していた大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が8日から段階的に営業を開始する。
約3カ月ぶりの再出発。当面は入場者を大阪府在住者に限定し、園で出迎えるキャラクターとは距離を取ってエアタッチなど園内の光景は様変わりする。初日に足を運ぶ予定の大阪市福島区の会社員上念拓馬さん(31)は「楽しみ方は制限されるが、パーク(園内)に入れることに越したことはない」と喜びをかみしめた。
“関西の雄”も動きだしたテーマパーク業界。ウィズコロナ時代の遊び方は大きく変わろうとしてる。その流れを生んだのは東日本・西日本遊園地協会などが策定したガイドラインだ。ジェットコースターの乗客に対しマスク着用を求め「大声での発声を控えるように促す」、着ぐるみは「来場者に触れることのないよう留意する」などと明記した。USJや東京ディズニーリゾートの運営会社も賛同。全国的に浸透し始めている。関東圏のテーマパークの現場スタッフは「来場者の主な目的はストレス発散や非日常を楽しむこと。絶叫禁止を強要はできない」と実情を語りつつ「感染者を出さないことが最優先。アトラクションを利用する際は注意喚起や1席ずつ距離を空けて着席などリスク軽減に努めている」とした。
“絶叫してはいけないジェットコースター”と同様に注目されているのがお化け屋敷のソーシャルディスタンス。ガイドラインではお化け役は「できる限り離れて」とのスタンスだ。距離を取ることで恐怖心が薄れるように思われがちだが、実は「恐怖が増幅する」という。お化け屋敷プロデューサーのマイケルティー・ヤマグチ氏は「人の気配が薄れることで、館内に自分しかいない絶望感が深まります。より人間の本能を引き出す空間になるでしょう」と解説した。遊園地の新様式は今後も広がっていきそうだ。
≪ディズニーは臨時休園継続≫“東の雄”東京ディズニーランド(千葉県浦安市)と東京ディズニーシー(同)は臨時休園を継続している。千葉県は休業要請を解いたが、東京都など全国から来場者が集まるため他の自治体の状況を踏まえ、運営準備が整った段階で再開日を決める。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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