東京オリンピック(五輪)の閉会式に参加した外国選手らが9日、帰国の途についた。東京・羽田空港ではボランティアたちが手を振って選手を見送った。
大会組織委員会によると、この日に出国する大会関係者は約1万人。羽田空港では、チェックインする選手の列が朝からできた。「また東京に来てください」と大勢のボランティアが声をかけていた。
自転車競技で銀メダルを獲得したデンマーク代表アマリー・ディデリクセン選手(25)は「ボランティアの人たちがフレンドリーで素晴らしかった」と話した。滞在中は、静岡県内の宿舎と競技会場の往復だけだったが「このような状況では厳しい規則は必要だった。パンデミックが終わったら必ず日本に来たい」と話した。
4×400メートルリレー男子に出場したインドのノアニルマル・トム選手(26)は、選手村に滞在した。部屋も食事もスタッフにも不満はなく、「すべてが整っていて、よいパフォーマンスにつながった」と語った。北京五輪から4大会を経験し、東京では銅メダルを獲得したノルウェーのハンドボール女子のマリットマルム・フラフィョル選手(35)は「人々が礼儀ただしく、いつも笑顔なのが印象的だった」。感染の不安はなかったか尋ねると、「毎日検査をしていたから心配はなかった」と答えた。
一方、PCR検査態勢に不備があったと指摘したのは、エストニアの五輪委員会のメルレ・カルランさん(49)。検体の回収が遅れがちになっていたという。ただ「五輪のように大きなイベントですべてがうまくいくわけではない。感染対策は完璧ではないが、十分だった。大会が成功したのは、パンデミック下の奇跡だ」と評価した。
大会を取材したコロンビアの…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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