Z世代をスナックに! ネオンともる「昭和」の温泉街がおもしろい

現場へ! 夜の街は沈まず①

 「先輩にこのような連絡を突然するのも恐縮なのですが、おつなぎしたい案件があります」

 後輩の記者からこんなメールを受けたのは今年10月だった。読むと、長野県の老舗温泉街でスナック文化を再燃させるプロジェクトの記者会見が開かれる、とある。場所は千曲川沿いに広がる戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉街(千曲市)。そこには県内でも有数の約80店のスナックが軒を連ねているというのである。

 スナック? 温泉街! 「こりゃあ、俺のテーマだ」。勝手に思い込み、上司から出張の許可をもらい、早速向かった。

 コロナ禍でお客さんが減った夜の街。厳しい状況でも赤ちょうちんをともし続ける横丁に、若者たちが足を運んでいます。各地の酒場を放浪し、「昭和」の面影を残す現場を取材してきた「絶滅危惧記者」・小泉信一編集委員が、しぶとく生きるスナックや居酒屋の今を伝えます。

 行って驚いた。たしかに迷路…

この記事は有料記事です。残り1097文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment